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プライドをかけたリベンジ

 


 

『プライド』って・・。今、流行ってるんで、使ってみました。

しかし、前回の失敗をなんとしても覆すような結果を出さないと、せっかく作ったホームページで失敗ばかりだと・・なんやねん!と突っ込みをもらいそうで・・。

だから、今回の私はちょっと違いますよ。気合入ってます。気合だけでは、どうにもなんないのが、七輪陶芸ですが・・。

前置きは、このくらいにして、成形です。今回使った土は信楽赤土です。

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前回、はぜてしまった、私の焼酎カップをまた作りました。今回は、なんとしても成功させて見せます。と、気合十分です。

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今回作った、作品です。左から、マグカップ(高さ13㎝、口径9㎝)ぐい呑み(高さ8㎝、口径7㎝)皿(幅11㎝、縦14㎝)です。お皿には、私の娘(7才)が、”Egg”と書きました。去年から英会話を習っているんです。発音なんかネイティブのようです。(かないません・・。)

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少し残った土で、ペンダントトップを作りました。今回は、これだけです。もっと作っても良かったのですが、前回の失敗が気になって、またはぜてしまったらどうしようと思うとあまり作れませんでした。

乾燥には、10日ほどかけました。完全に乾燥しないと、はぜる原因になりかねないからです。

いやねぇ、ほんとにプレシャーなの、レポート1回目であんな失敗してしまって・・。また失敗したらどうしようって、夜も眠れません・・。(大げさでした・・。)

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完全に乾燥しているとは思ったのですが、念には念を入れて電気ストーブで、素焼き前に乾燥、温めをしました。

真ん中の写真は、今回素焼きする作品です。完全に乾燥しきっています。しかも結構温まってまっていますので、少々温度が早く上がっても心配ないと思います。

右の写真は、窯詰めです。こんな風に入れます。素焼きなので、作品と作品がくっ付いていても、心配ないんです。本焼きのときは、釉薬が溶けるので作品同士がくっ付いてしまうことがありますので、注意しましょう。

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素焼きです。空気口から入る空気を微調節しながら慎重に、温度を上げていきます。空気を完全にさえぎってしまうと、炭の火が消えてしまう可能性があるので、ほんの少しだけ開けています。七輪での素焼きもこのときの温度変化には気をつけなければなりません。

特に、七輪の場合、炭と作品の間があまりないので、急激に作品の温度が上がります。空気口の調節には、十分気をつけましょう。

右の写真は、素焼き出来上がり直前の写真です。・・いい感じです。(ほっとしている瞬間です。)

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見て下さい!完璧な素焼き!むちゃむちゃ綺麗です。指で弾くとキンキンと澄んだ音がします。

今回は、カップ類の大きい物は、釉薬を掛けて焼こうと思います。

釉薬を掛ける事によって、ひび割れによる水漏れがなくなるからです。自然釉だけでは、ちょっと心配なんです。しかし、その釉薬は、毎回焼き残る灰を使って作りますので、自然な感じが出ます。灰釉の作り方は後ほど・・。

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続いて、小物の本焼きです。前回焼いた小物に釉薬がのらなかったので、今回2回目の本焼きをすることにしました。

七輪陶芸は、焼き直しが出来るのも魅力です。自然釉が掛からなかったりした時は、もう一度焼いてみましょう。しかし、十分な温めは必ずやってくださいね。

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こんな感じになりました。結局、焼き直しは、炭が途中でなくなり、釉薬が半分しかのりませんでした。もう一回焼きます・・。

・・・釉薬の作り方(自然釉)

本当は、灰をちゃんと精製しなければならないのですが、そんな細かい事にこだわらないのが、七輪陶芸のいいところでもあります。

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用意する物は、七輪陶芸で焼け残った灰、工作用のり、入れ物(蓋が付いたものがいいと思います。保存する時水分が蒸発しないもの。私が用意したのは、キムチの入れ物です。よく洗わないとキムチ臭いです。)

これだけで大丈夫です。今回は、少し感じを変えるため、違う釉薬(わら白釉)を混ぜる事にしました。

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灰は、予めふるいで振るっておきます。写真は、もう一度細かいふるいでふるっています。目が細かければ細かいほど使いやすいです。

振るった灰に水を加えます。最初は少しずつ入れていきましょう。同時に、わら白釉を入れました。水は、結構すくなめにしましょう。水が多くなると釉掛けの時、使い辛くなります。

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最後に釉薬に粘性を持たせるために、工作用ののりを混ぜ込みます。こうする事で、器に釉薬が絡みやすくなります。たくさん入れる必要はないです。

こうして作った釉薬を刷毛で塗っていきます。今回は、刷毛で塗るため、少し水を少なめにしています。用途に合わせて、水の量は調節してください。

それでは、いよいよ本焼きです。

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釉薬を施した作品を窯に入れていきます。素焼きのときと同じで、ゆっくりと温めていきます。

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しっかり温まった作品を、炭の中に入れます。

真ん中の写真、1つずつしか本焼きできないため、他の作品の温度が下がらないように、別の七輪(右の七輪)で保温しつつ本焼きをしています。

右の写真、本焼きの最中の写真です。とっても熱いです。(腕の毛が、ちりちりになっちゃいました・・・)

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1つ目の作品、それから2つ目の本焼きにです。

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同じように、2つ目、3つ目の作品、どれも結構、自然釉がたっぷりのっています。いい感じに出来上がりました。最後のお皿は、真ん中に亀裂が入りましたが、大丈夫でしょう。

出来上がった、作品は、ゆっくりと冷やすため、先ほど、保温していた窯へ入れておきました。取り出すのは、6時間後くらいです。完全に冷めてしまってから取り出します。

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自然釉も綺麗にのっていい感じです。しかし、お皿には大きく横に亀裂が入っていまい、真ん中のカップにも、横にひび割れが入ってしまいました。半分以上水を入れると、漏れてきます。ぐい呑みは、水漏れなしでした。

とりあえず、今回の七輪陶芸で、前回のリベンジを果たしたような、果たしてないような・・・・。

しかし、自然釉も綺麗にでたし、自分では、満足してないのですが、リベンジを果たしたという事で勘弁してください・・。

次回は、もっといい作品が出来るといいなぁ・・・。

= 反省 =

何回か焼き直しをしていた、葉っぱの形の奴、気合入れすぎで、大変な事になってしましました・・。気合が入りすぎるのも良し悪しです・・。そのうち、失敗例と対策法でUPするかも・・。

おまけ

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最初の素焼きの時に行方不明になっていた小物、ペンダントトップが、灰の処理をしているときに出てきました。釉薬も綺麗にのっていてとてもいい感じです。早速、革紐をつけて、娘のペンダント(ハート形)にしました。隣の細長いのは、私のです。(写真をクリックすると大きくなります。)

 


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